新郎新婦の入場前、しばし立ち話、旧交を温めます。
おい!「旧交」なんてそもそも無いだろ?___と突っ込まれそうですね。
その通り、むしろ斜に構えた視線を送っていたような相手です。
しかしなんでしょう、女性もそうでしょうか?
同窓会で盛り上がるように、年月を経て久し振りに同年代と相まみえると無性に連帯意識が増すのでしょうか?
コザックはうれしかったです、そこにいたのが疲れた中年男ではなく、はははは… 現役の「オトコ」に違いないちょいワルおやじだったからです。
聞いたところでは、披露宴への出席を一旦は断ったそうです。
乾杯のご指名と聞いて、断固固辞したそうです。
しかし新郎もさるもの、こう切り出したそうです。
「あのぅ部長、いいんですか?偶然ですが披露宴の司会者は、部長の高校の同級生のコザックさんなんですよ!(いや、まさか。ここは『河合さん』とおっしゃった筈です)」
上司と部下、商社って一体どういう会話を日頃しているんですかね?
色々聞くと、他の一般企業とは少々風土が違うようですね。
まして同級生は「アパレル部長」の肩書です、お洒落でちょいワルなのも納得です。
「旧友」でもなかったのに怖いもの見たさだったのでしょうか?
彼も「それなら」と出席することにしたそうです、どこまでホントかは分かりませんがね。
というのも、話が実に上手いんですねー、彼。
周りを楽しませる。
そういえばずーっと以前、とても含蓄のあるお話を主賓祝辞でされたご上司がいらっしゃって、その方も某商社のかなり役職が上の方でした、鮮明に覚えています。
だったら最初っから軽々と乾杯を引き受けたら良さそうなものですよね?
そこがまた面白いところです。
その話し上手が開宴後直ぐ、同級生コザックを救うことになります!

<2017年記事 再録>