咳の発作に怯えつつ到着したアニヴェルセルみなとみらいはこの日も大盛況。
案内してくれた若い女性スタッフに聞くと、2棟ある全てのバンケット合わせて10数件の披露宴が行われるそうで、まさしく“恐れ入谷の鬼子母神”です。

新郎新婦の口を借りて、会場側からは早目の着到を要求されていました。
まぁ、これがいわゆる「持込司会」の“常”なんですね。
そのくせ時間通りに行くと「こちらでお待ちください」とロビー辺りで待たされる。
業務時コザックは決して待たない(待てない)ので、対応してくれそうなスタッフに声を掛けてとにかく披露宴会場にズンズン向かいます。
完璧に準備が整うまで「部外者」を入れたくないのは重々承知していますが、司会台に資料など広げてスタンバイし会場のレイアウトを把握し一息ついて…
こういったことが必要で、無為に別の所で待っている時間など無いのです。
おーめんどくさい司会者!___こちとらオジサンでもありますし、会場の方からすれば当然いくらかは警戒するものです、実際ヒシヒシと感じました。
でも気にしません、オジサンですから(しつこッ)。
こちらには司会事務所、とか取引先っていうしがらみがありませんから、とーってもやりやすいんです、実は、持込司会。
でもみなさん協力スタッフですから擦り合わせ(直前の打ち合わせ)は和やかに、入念に。

それを終えてひとまず手が空いたところでバンケットルーム、前室、受付周りなどを確認します。
N君とMちゃん、手間暇掛けてます、凄いこだわりぶり!
まずはこの投稿のアイキャッチ画像、当ウェブサイトの「お客様レビュー」のアイキャッチ画像としても使わせてもらっていますが、席札代わりはパーティーで流す数々の曲を収録したCDケース。
オシャレで実用性があって想い出としても残る!
実際にコザックは今、自家用車に搭載してこのCDよく聴いてます。
画像ではこの手前の席、CDジャケットが私の名前になっていますが私の席ではありませーん。
二人が司会の私の分もCDを用意してくれていたので、ナハハ… 本来の席主(?)のCDと入れ替えて1枚パチリ。

前室では何故かアメリカ映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が上映されています。
N君が好きな映画なのかな?
でも公開時、きっと二人ともまだ生まれていない筈です、生まれる直前かな?
コザックは当時の恋人といち早くロードショーで観ましたっけね。

パーティーのテーマは「音楽・星・クラシカル」ということで、ゲストが会場のあるフロアにやって来て一番最初に目にするスペースにこんな蓄音機が。
アンティーク感のあるものを探し求めたそうですよ。

でこれは日本ではまだあまり馴染みのない「エスコートカード」を掛けたボード。
あえて席次表を用意せず、このカードを頼りに席を探す訳です。
殆どの方が別の場所に設けられていた受付で、既にこれを受け取った後のようでしたが。
アンティークの鍵は栓抜きになるそうで、カードはMちゃんのお父さんと妹さんの手作りです。

ウェルカムボードはテーマを盛り込んだ、これもMちゃんのお友達の作品。
KGMBの仲間達からもお祝いのフラワーアレンジメントやバルーンが届いていました。

迎賓時に供される鎌倉ハム。

「お二人の特注ですから是非アナウンスしてあげてください」とプランナーさんから言われました。
はいはい。
なんかホント凄いでしょ!?このこだわりの数々。
紹介するものが多くて、なかなか披露宴開宴まで辿り着けませんね~。

そうこうするうちゲストの方々がやって来ました。
コザック、或る方をまずビックリさせることになっていました。
それは… 新郎N君のお母さんです。
私はお会いしたことはないんですが、お母様はN君が18歳だった時はもちろん、その後も定期演奏会を度々ご覧になっています。
で、有難いことに司会者としてコザックのことを気に入ってくださっていたようなんです。
N君が結婚するとなって「司会頼めばいいのにー」とおっしゃるのを、「会場に頼んであるから」とだけ伝えてN君、内緒にしていたそうなんです。
私を見つけて喜んでくれるでしょうか?
一団となっていらっしゃった方々の中の、装いから当たりをつけると共にお母さんを知る方からも確認して「お母様らしき方」を追うこと数メートル。
お母さん、話に夢中で声を掛ける暇(いとま)がないんですもん。
「あの、N君のお母様ァ―」とお声掛けした時のビックリされたお顔は忘れられません。
涙流して喜んでくださいました。
なーんか… 披露宴前から感激ですねー、ありがとうございます。

まもなく開宴ですが、ふと気づきました。
(!… 咳、出ない。マーチングの神が降りてきた~!!)

<2018年記事 再録>
お客様レビュー/S様ご夫妻