Yさん&Eさんが手作りした映像や映写機を模したウェルカムボードなどに冠したキャッチフレーズ、“The Big Day”。

お二人の意気込みとゲストの方々の溢れる笑顔に、まさしくそうなるべく微力を尽くしたコザックでしたが、当日はそれに加え、季節外れのうだるような“Too Hot Day!”でした。
あれから早や1ヶ月。
Yさん、Eさん、お待たせしました。お変わりありませんか?

もう、あの週末に接近したのが台風20ナン号だったのか…
毎週末のように脅かされていましたので今となっては記憶が定かではありませんが、開放的なガーデンでの人前式やデザートブッフェを予定されていたお二人も、きっとその台風の進路を気に掛けていらっしゃったことでしょう。
幸いにも関東地方は直撃を免れたものの、連れて来た南風の影響で10月にして真夏日!
この季節の真夏日は体感的には35℃超えの猛暑日相当でしたねー。
恐らく“ビッグデイ”が今シーズン最後の真夏日。
いいえ、事によると、昨今流行りのフレーズを用いれば「平成最後の」真夏日ということにもなりかねない、そんな決して忘れることのない一日になりました。

お二人が選んだ会場は、横浜山手にある歴史的建造物「ベーリックホール」。
何年か前のハロウィンの時期に西洋館巡りをしていて、一番気に入った所だそうです。
その後も順調に愛を育みいざ結婚式場探しとなったら、お二人の検索条件にピタリとハマったのが偶然、ベーリックホールだったんですって。
まさかお気に入りの空間で式&パーティーができるとは思ってもいなかったとのことで、見学に行ったその日に即決。
1年半前に押さえたそうです。
因みにコザックはウェブサイトを通じて、それよりは遅れて10ヶ月前に押さえられましたー、ははは(^^)。

以前の投稿でも記載しましたが、コザックがウェブ上にあげているサンプル動画の一つは6年前にこのベーリックホールで行われたウェディングレセプションのものでして、それをご覧になってご指名に至ったようです。
それほど気に入った会場であれば、映像で内部の様子を確認すれば直ぐそれと分かりますものねぇ。
そんな訳で…
「元町・中華街駅」で降りて久し振りにやって来ました横浜山手地区。
駅直結のエレベーターで確か4階(?)に上がると、眼前には「アメリカ山公園」が広がっていました。

なんか別世界に感じました、日本じゃないみたい。
この辺りが人気の観光スポット、デートコースになっている理由がよく分かります。
歩を進めると10月の休日、やはり観光している人が多くいる。
にしても、暑いッ!
ベーリックホールはそれほど駅から遠くはないんですが、しかし体感的には猛暑日ですから到着までには汗でグダグダになりそうだと確信しました。
と共に、ちょっとイヤな予感が。
多くの他のプロ司会者さんもそうだと思いますが、コザックは業務時必ずお茶のペットボトルを携帯しています。
やはり常に喉を潤すことができるように準備しておくんですね。
歩きながら予感したのは、ドリンクの自動販売機はこの辺りにきっと無い___ということ。
景観に配慮して条例とかで定められているんでしょうねー、「設置不可」と。
司会者的に結構「死活問題」なんですがグダグダになりそうな中、駅方面へ買いに戻ることは選択肢に無くとにかく到着… するや否や挙式前の撮影をこれから!というお二人に早速バッタリ。
暑さでヒ~ヒ~、オマケにペットボトル問題を抱えて余裕がない状態でしたのでYさんEさん、もう30分後に笑顔でご挨拶したかったんです~。
ま、とにかくタキシードに着替え、するうちどうやら通常より30分も前に会場入りしていた(珍しー!)事実に気付いて余裕も生まれ、自販機のありかをスタッフの方にダメ元で尋ねますと、ありました!
1~2分歩いたところにあるコインパーキング敷地内に、「隠すように」設置されていました。
ホントです、「隠すように」。
禁止条例か何かがあるのは間違いないと思います。
まぁ、納得ですね。
それほど景観意識の高い、国内にあっては稀有なエリアだと実感しました。

こちらがベーリックホール。

その内部。
往時、イギリス人貿易商B・R・べリックさんがリビングとして使用していたお部屋です。

ガーデンでは人前式の準備が整っています。
コザック、この日は他に嬉しいことがありました。
YさんEさんから聞いて知ったことなんですが、初めてここで司会をした時の音響スタッフさんが今回も同じ方で、なんとコザックのことを覚えてくれていたんです。
普通これ、有り得ないことだと思うんです。
たった一度、しかも6年前ですよ!
ただ、こちらにも記憶は残っていました。
随分フレンドリーに接してくれる、プロらしく対応力のある人だなーって。
この日もマイクチェックしたところ、メッチャ深みのある響く音質、音域。
日頃コンサートなども担当しているとのこと、軽妙洒脱な物腰もあり、さもありなん___ってカンジでした。
「コザックさん」なんて話し掛けてくれましたよ、HPご覧いただいたんですね。

プランナーさんを含めてですが信頼関係を最初から築けてしまうと、本番を迎えるにあたって何があっても大きな支障とはなりません。
たとえ季節外れの真夏日でも!
天候に「恵まれ過ぎた」YさんEさんも涼しい顔で式のリハーサルをされていました。
内心は分かりませんけどね、緊張もありましたかー?
実はコザック、キンチョー感なく、片手にマイクを握って喋りながらもう一方の手でスマホで初めて、人前式の撮影に成功しました。

立ち位置の制約もあり新郎Yさんは後頭部と背中しか写っていませんが。
ちゃんと仕事しろよ!へい、すいません。

YさんEさんは男女逆転カップル。変なこと想像しないで下さいよ。
概ね新婦の方が、晴れの日には色々なモノを手作りされるじゃないですか?
お母さまや妹さん、お友達などの手を借りて。
それがお二人は逆転していた___という意味です。
プロポーズには映画「テッド」のぬいぐるみをプレゼントされたYさんのこと。
オープニング・プロフィール・エンドロールの各映像は勿論、ウェルカムボード、リングピロー、ゲストテーブルナンバー、Eさんのボンネ、Eさんの和装時髪飾り、そしてなんとブーケまで!
Eさんのウェディングドレスも妥協することなく10数店舗をくまなく探し回り、挙句こだわりのデザインをオーダーしたのは新郎のYさんだったんだそうです。
そこまでこだわったのならそのウェディングドレス、ご自分で着てみたら良かったのに。
見たくは、ありませんでしたけどね。

イメージチェンジ後「再入場」、はせずゲストをガーデンでお出迎え。
「真夏」の陽光の中デザートブッフェです。

ゲストが二人の思いをしっかり受け止め、スタッフ一同がフォローする___二人の“The Big Day”がカタチになった、思い出に残る“Too Hot Day”でした。
Yさん、Eさん、お二人のようなカップルにご指名いただいて、私もウェブサイトを作った甲斐があったというものです。
また近況などお知らせくださいね。

帰りの道すがら外国人墓地を眺めながら、普遍性、望郷、一期一会…
深淵なるものに触れた想いで家路についたのでした。

おー、コザック、詩人じゃん。

<2018年11月記事 再録>
※“令和”まであと3日。その間真夏日を記録することがなければ、記事中コザックが予想した通り、この平成30年10月某日が首都圏に於ける「平成最後の」真夏日となる筈です。ステレオタイプのこの表現、大キライなんですけどね… 使っちゃった!

お客様レビュー/I様ご夫妻~ベーリック・ホール