結婚披露宴も時代と共に「それなり」に変わっていきます。
例えば、IT機器の発達により昔は難しかった映像作品が容易に作れるようになり、それに関わる業者さんは増え、またそちら方面に明るい新郎新婦であれば自ら作成し、オープニング映像・プロフィール映像・エンディング映像と用意するケースはもはや当たり前のようになってきました。
加えて言えば、それは主催者側たる新郎新婦が用意するものであって、余興が新郎側新婦側それぞれあったとするとそのいずれもがメッセージビデオや出し物的映像だったりして、数えれば映像作品が5つや6つ。
何事も腹八分目。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。
「映画館じゃないんですけど…」と言いたくなりますが、実際に今、こういうケースは珍しくありません。
司会者として事前に気付けば勿論アドバイスさせていただきますが、余興の方と密接にコンタクトを取っている筈のプランナーさんには是非ご配慮いただきたいところですよね、きっと新郎新婦にはサプライズだったりする訳なので。
そんな状況ですから打ち合わせ時まず始めに、私は「映像モノは何と何があるか?」と確認するようにしています。
すると中には「いえ、何もないんですぅ…」と、「それではいけないでしょうか?…」といった具合の心配顔で質問されるお二人がいらっしゃいます。
とんでもございませんッ、シンプルでいいじゃないですか!
映像上映するのだって時間が掛かります。
そこに時間を充てる必要が無ければその分他のことに時間が割けますし、歓談いただく時間を多めに取ることだってできます。
近い将来の新郎新婦さんに覚えておいていただきたいことは・・・
披露宴は(披露宴時間は)「押す」ことはあっても「巻く」ことはない___という事実です。

タイトルのプロローグの積りで書き始めましたが、それが随分長くなってしまいましたので本題はまた次回に。
因みに映像モノの中でも結婚披露宴で一番多く上映されるのは「新郎新婦のプロフィール」に当たるものです。
ご参考までにお伝えしますと、このカテゴリーに入るモノは以前もありました。
以前って… 20年とか25年前ですかね。
ただそれは、殆どがスライド上映のカタチでした。
お二人が選んだ写真を1枚1枚スライドに仕上げ、プロジェクターを使用しスクリーンに投影、会場スタッフかともすると司会者自身が操作しました。
で、それぞれの写真に対してコメントを添えていましたね。
「お!かわいいですねー。これは新郎〇〇さんが3歳の頃、大好きだったおばあちゃんが縁側に切ったスイカを出してくださって、それを我先に食べている今に通じる食いしん坊の証拠写真です」といった具合。
ゲストには数十枚ご覧いただくことになりますから、間に数名インタビューを交えると効果的でした。
ここの「変遷」に関しては、司会者の「労力」は減ったといえるでしょう。
でもこれ、会場をアットホームな空気で包むにはいい進行だったんですがね!

次回は文字通り、絶滅危惧種について(?)ご紹介します。

<2017年8月記事 再録>