お客様が司会者を選ぶ際にプライオリティを高めに置くポイントに、「予定している会場での司会経験の有無」というものがあります。
結論から言ってしまいますが、申し訳ありませんがそのお考えはほぼナンセンスと断定させていただきます。
少なくとも、少なくとも私に限って申し上げればそういうことになります。
我々は、プロです。
他の仕事でも、そんなに場所を選ばないとスキルを発揮できないようなプロがプロと認められるでしょうか?
折しも今夜はフィギュアスケートのグランプリファイナル、男子のフリーが行われますが、羽生結弦選手は滑り慣れた日本のリンクでのみ活躍しているでしょうか?
2つ持つオリンピックでの金メダルも、会場となったのはそれぞれ異なる外国でした。
さあ!その羽生結弦選手、2位に甘んじる気は更々ないでしょうからショートプログラムでの10点以上の大差をフリーでどう逆転に結び付ける心積もりなのか… 夜の中継が今からとても楽しみです。

要はお客様が、プランナーさんを始めとした会場の方から「当会場に慣れている司会者の方が安心ですよ」とか「(当社が紹介する司会者は)サービススタッフとも顔なじみですから、進行についてもしっかり連携させていただきますよ」的な“アドバイス”を聞かされ過ぎているのではないでしょうかね?
これこそ本当にナンセンスで、ただ「持ち込み」を阻止して手数料収入を得たいだけの話なんですが。

当ウェブサイトの複数のページにバナーを貼らせていただいていますが、私の過去の司会経験会場をご覧ください。
下記「司会経験会場」をクリックしてみてください。

司会経験会場

ここまで語ってきたことから、これを表記することには当初抵抗がありました。
しかし、少なからぬユーザーたるお客様に経験の有無を気になさる方が多い事実と、これ見よがしに司会経験会場を羅列する司会者さんが余りにも多いので(ちょっとトゲのある言い方ですね、すいません!)、私もそれを挙げつつ、でもそれは大きな問題じゃないんですよ~___ということを僭越ながらお伝えしようと、こう思った訳です。
もし得心いただけましたなら幸甚の至りであります。

という訳でやってまいりました、マダム・トキ。
こちらには初めてお邪魔してからかれこれ20年以上が経過しました。
知る人ぞ知る食通のお店です。
お出しする料理に絶対的な自信をお持ちでそこで収益を上げる王道を標榜している為、先にお話ししたウェディングアイテムの所謂「手数料」を取らないんですねー、良心的でしょ?
よって司会料金もかなりリーズナブル、な筈です。
平成以降生まれの中でご存知の方はほとんどいないと思いますが、三谷幸喜脚本の1990年代のエポックメーキング的TVドラマ「王様のレストラン」で、その瀟洒な洋館の佇まいが外観として使われていたんです。
劇中音楽が今でも、披露宴の特に乾杯のシーンで使われることが多くあるんですが、きっと新郎新婦さんはその曲の出自をご存じない方が大半でしょうねぇ。
出演者も豪華でしたよ。
松本幸四郎(現白鸚)、山口智子、鈴木京香、筒井道隆、西村雅彦(現まさ彦)、小野武彦、白井晃といった方々、まさにNHKの大河ドラマ級でした。
話が逸れますが来年の大河ドラマ「麒麟がくる」。
沢尻エリカ被告逮捕による降板、代役、撮り直し… 聞けば十話あたりまで撮り終えていたものの撮り直しって、しかもこの時期から!
とんでもない話ですよねー。
今は昔、俳優として端役ながら3年連続で大河に出演させていただいた経験のあるコザックですが、蒙る損失や関係者の労力たるや如何ばかりかと、代償の甚大さに背筋の凍るような思いがします。
ただでさえ大河の撮影って時間掛かるんですよ、きっちり全シーンを別日にリハーサルしていますから。
本当に2週間の放送延期で間に合うんでしょうか?
ただ、話題性は十分。
元々コザックは沢尻被告の出演を一番の楽しみにしていましたが、こうなって俄然、今から視聴を心待ちにしています。
いい作品を作り上げて欲しいものです。

話を元に戻します、レストラン「マダム・トキ」です。


開宴前、大きくはありませんがシャレたお庭で新郎新婦は撮影に応えます。
この日はとてもいい天気でした。

中に入ると、デカッ! 特注のバターが存在感を放っています。

スタッフから仕入先やら製造方法などのうんちくを賜りましたがすっかり失念してしまいました。
螺旋階段を2階に上がるとこんな感じのお部屋が。

列席人数によっては親族の控室にも使われています。

旧知のパティシエの手によるウェディングケーキ。
オーソドックスな中にも、フレンチの名店で供されるに値する美しいフォルムのケーキだと思いますが如何ですか?

メインダイニングは着席で50名も入れば満員のキャパシティーですが、この「タイト感」が他では得られないアットホームな雰囲気を醸し出します。
会場がそうですから、正直申し上げてここで司会をするのはとても楽なんです。
レストランの空気に乗っかるだけ___そんな感じです。

ところが最近、新郎新婦に要望を伺うと司会に関しては殆どが女性希望なんだそうです。
私が手配した仲間の女性司会者ばかりがマイクを握っている現状です、トホホ… 。
それはそれでいいんですが、近々当ブログで「男性司会者のメリット」について紹介させていただきますねッ(・o・)!