それは昨年、2016年の暮れのことでした。
午後からの、ゲストにとってはゆったり列席できる時間からの披露宴です。
新郎新婦との直前の打ち合わせ。新郎に伺います。
「〇〇部長には私のこと、お伝えになりました?」
「はい。これこれ、こういう訳で… 」
ここは後でお話しします。
「じゃぁ… 部長に挨拶してきます!」と会場に向かいました。
後はお二人の入場を待つばかりです。
またちょっとだけ脱線しますが…
この最終的な直前打ち合わせの際に、お二人及びご両家に届けられた祝電を初めて確認いただくことになります。
司会者としては「名前の読み方」をまずお知らせいただきたい。
しかしながらその場で、一から順に「読む順番」を決めに掛かられるお二人もいらっしゃる。
名前のヨミの確認はその後です。
時間に余裕がある場合はいいんですけれど、そういうケースは非常にレアです。
これに時間を掛けてしまうとまず、入場は遅れます。
祝電披露にも実はそれなりのテクニックがあります。
司会者に一任、これが一番効果的で効率的だとコザックは思っています。
イヤ… これには異論があるかな~。
ただ、結婚披露宴の「当事者」になってみると(新郎新婦のことです)、お二人の時間の観念とそれ以外の方々のそれへの観念とはまず確実に異なります。
スタート時間に遅れない方がいいのは当然です。
覚えておいていただいて損はないかと思いますよ。
脱線終了。
こちらのお二人はまさしく「おまかせ!」で、定刻に入場出来そうでした。
開宴10分前、真っ直ぐ「部長」の所へ向かいます。
無論、主賓卓です。
ヤツ… いやいや乾杯のご発声をいただく有名総合商社の〇〇部長、タキシードです!お洒落です。
「ご歓談のところ誠に恐れ入りますが、〇〇様でいらっしゃいますか?(と聞きニヤッ)」
「…(やおら振り返り)おー!!(でニヤッ)」
こいつね、イカしたちょいワルおやじに成長していましたー!
… 表現古いかな?
<2017年記事 再録>
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